電子メディア条例
――広島市では2008年に制定――

議会に諮って条例制定
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子どもと電子メディアについての取り組みをテーマにしていますが、2008年にはじょうれいをせいていしています。条例について、またそれまでの経緯についての報告です。
条例名は「青少年と電子メディアとの健全な関係づくりに関する条例」で、2008年3月 (平成20年3月) に制定しました。その前提になったのは、2005年5月の広島市青少年問題協議会からの提言です。これも、2003年頃から既に感じていた問題意識を元に協議会への諮問をお願いしたものですので、合意形成に5年くらいが掛ったということです。
条例の概要は、
- 電子メディアに過度に依存する青少年を電子メディアから引き離すこと。【引き離す】
- 青少年に電子メディアを通じて有害情報の閲覧・視聴をさせないようにすること。【守る】
- 青少年に電子メディアを適正に利用するために必要な知識・能力を習得させること。【リテラシーの向上】
という三本柱から成立しています。
《「引き離す」ノー電子メディアデー》
このうちの第一番目、「電子メディアに過度に依存する青少年を電子メディアから引き離すこと」を目的とし、「ノー電子メディアデー推進事業」を推進しました。チャレンジするメディアを子どもたちが自分で選び、日数も、1日のグリーンコース、5日間のイエローコース、2週間のレッドコースの三つの選択肢から選んで参加して貰いました。2010年度 (平成22年度) には、19,123人の子どもたちが参加してくれました。参加者が使ったカレンダーとシールです。

参加してくれたのは、子どもたちが中心ではありますが、家族ぐるみでないと上手く行きません。ほぼ全て高い評価だった保護者の皆さんからの感想が、この事業の意味を裏付けてくれています。
- 毎年、チャレンジしてきました。日頃から、テレビ等の時間は決めているのですが、全く見ない、しないはやはり違いますね。会話が本当に増えます。
- 1日だけでもゆっくりと、子どもの考えていることなどがわかる会話ができ、私自身の心が落ち着きました。
- テレビがついてない我が家は静かでした。テレビをつけないと、時間がすごくあって、いろいろなことができたように感じました。いつもは「しなさい」と言っている宿題も自らすすんでやっていました。
《守る》
「青少年に電子メディアを通じて有害情報の閲覧又は視聴をさせないようにすること」を目的として、事業者に対しての規制を行いました。罰則はありませんが、「ねばならない」という強い言葉を使っています。
- パソコンなどを販売し、又は貸付けようとする場合は、フィルタリング機能の勧奨をしなければならない。
- 携帯電話を販売し、又は貸付けようとする場合は、フィルタリング機能を備えた上で販売・貸付しなければならない。
- インターネットカフェで、機器を利用させようとする場合 は、フィルタリング機能を備えた上で利用させなければならない。
ハイト教授による年齢制限ほど厳しくはありませんが、方向性は一致しています。また、市内の子どもたちと電子メディアとの関係を見守り、必要であれば規制等の措置を取れる「広島市電子メディア協議会」も設置しました。

《リテラシー》
見守り活動の一環として大切だったのは、「電子メディア・インストラクター」たちです。子どもたちが使うゲームやビデオ等、最新の技術を盛り込んだ電子メディアについて、保護者の多くは必要な知識を持っていなかったからです。こうした分野に通じた「専門家」にインストラクターとして子どもたちとの会話を通して使い方についての知識も伝えて貰う仕組みです。

子どもたちのための講習会も開きました。

《準備完了》
ハイト教授が問題視した2009年から2015年のスマホの導入やソーシャル・メディアの普及の直前に、広島市では電子メディアと子どもたちとの関係についての対応システムを作っていたのですから、社会の変化に気付いて子どもたちを守る準備は整っていたと言えます。うまく活用されたのであれば嬉しいのですが---。
まだお読みではない方々にも読んで頂きたいので、「電子メディアと子どもたち」についてのシリーズのリンク集を作っておきました。そのURLはこちらです。(リンクを開くには右クリックして新しいタブを開いて下さい)
https://kokoro2025.hatenablog.jp/entry/2025/12/17/152214
皆様にとって、きょう一日が素晴らしい24時間になりますよう!
[2025/12/18 人間イライザ]
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