高校生も先生方も頑張っています
久しぶりに宮島に行きました。修学旅行で広島と宮島に来てくれた、名古屋市立緑高等学校の2年生の皆さんに話をするためです。高校生そして先生方が頑張っている姿は、「「忘れられた」金輪島」で御紹介しましたが、今回出会った名古屋市立緑高校の皆さんの取り組みも素晴らしいものでした。
宿泊先は宮島のホテルまことでした。私にとっては久しぶりの宮島だったのですが、台風一過の秋晴れ、そして清々しい景色は、高校生たちへの歓迎メッセージでもありました。
まず吃驚したのは、校長先生が出迎えてくれたことです。時代が違うのかもしれませんが、私の中高校時代に、校長先生が修学旅行に同行してくれたことなど一度もありませんでした。これだけ取っても全校一丸の取り組みであることが良く分りました。
二泊三日の行程ですから、強行軍なのですが、大変充実した内容でした。学年主任の高木先生からのメールを要約すると、緑高校の修学旅行は、「平和教育」と「生徒の主体的な活動」をねらいとしています。日程は、
10月5日(水)に名古屋出発、平和資料館を見学し、被爆者の講演を聞く。
10月6日(木)は班別研修で宮島から広島市、呉市、岩国市等を生徒の希望で班ごとにまわる。ホテルに戻って、16:30~17:30の間、平和について考える学年全体企画を食堂で行う。
10月7日(金)は厳島神社見学の後、お昼はお好み焼き、そして午後はアステールプラザで神楽鑑賞会。生徒たちも舞いに参加する。帰名。
どんな修学旅行だったのかは、緑高校のホームページに掲載されていますので、御覧になって下さい。
私は、6日の16:30から17:30の「平和を考える会」で講師を務めました。この会は2年生全員360人が参加、「平和な未来を創り上げよう」を目標に、リーダーズと呼ばれる代表生徒15人が中心となって企画したものです。初めての企画だと聞きましたが、半年掛けての準備段階から生徒さんたちが意欲的に動いて、その結果を簡潔にまとめた小冊子が、生徒全員に配布されていました。
「平和を考える会」の前半は、リーダーズの皆さんによるこれまでの活動の報告でした。「オバマ大統領のヒロシマ演説と核軍縮」ならびに「広島の平和について」の二項目にまとめられた内容は、皆さんがこれまで資料を集め分析したうえで自分たちの頭で考えたことが良く分る内容でした。それ加えて、緑高校2年生を対象にしたアンケートの結果も興味深いものでした。
アンケートの内容は①原爆投下の謝罪は必要か②核兵器のない世界は実現できるか③日本の核武装は必要か④広島、長崎に原爆を落とす必要はありましたか、の四つですが、平和を重んじる回答が三分の二から80パーセントくらいあり、高校生らしい健全な考え方が示されていたように感じました。
後半は、私の番でした。内容は、高校生の時にアメリカに留学して日米間で原爆についての考え方があまりにも違うことに大きなショックを受けたことから始めました。そして、オバマ大統領の広島訪問によって、そのアメリカ社会の基本的な価値観が変わりつつあることに言及しました。それは「原爆投下は正しかった」と考える人が、世論調査によると、プラハ演説と広島訪問後はドライチックに下ったことから読み取れること、その根本には被爆者の哲学「こんな思いを他の誰にもさせてはならない」があること、その被爆者の考え方を共有している世界の世論が世界を変えている様子、最新の情報である国際司法裁判所がマーシャル諸島共和国の提訴を却下したこと等、このブログで何回かにわたって書いてきたことです。
帰りの宮島の美しさも格別でした。
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