ヒロシマの心を世界に [春宵十話]

核のない平和な未来を創るために

高校生に暗記して欲しい論文 ――ヒューズ理事長とカズニック教授が書いてくれました――

高校生に暗記して欲しい論文

――ヒューズ理事長とカズニック教授が書いてくれました

ゲティスバーグ演説

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《ゲティスバーグ演説》

高校生の時、アメリカに留学したことが私の人生を変えました。その理由の一つは、アメリカの高校で勉強したことが今でも私の役に立っているからです。その一つは、当時は嫌でしたが、まとまった文章を暗記させられると宿題の多かったことです。

例えば、ロバート・フロスの詩だったり、リンカーンのゲティスバーグ演説だったりなのですが、アメリカで勉強したことのある人はほとんど暗記しているはずです。そしてその暗記した言葉が折に触れて頭に浮ぶ訳ですから、もう60年以上、私の考え方を左右してきたとしても不思議ではありません。

「Four score and seven years ago」で始まり、「government of the people, by the people, for the people, shall not perish from the earth.」で終る民主主義の基本を説いた美しい言葉が、私の思考の中心的位置を占めてきたことを誇りに思っています。

《The Diplomatの論文》

そして、今回メールを頂き読んだ論文も、日本の若い世代の皆さんが暗記することで、これからとても役に立つのではないかと思いましたので、御紹介しておきます。タイトルは「Japan Must Stand Up for Peace and Nuclear Disarmament 」。イヴァンナ・ヒューズ、各時代平和財団理事長とピーター・カズニック、アメリカン大学教授のお二人が、The Diplomatという専門誌に書かれた論文です。

私が感心したのは、現在の世界情勢を端的にまとめた上で、その中で日本という国家がどのような対応をすべきかを真正面からしかも素直にかつ、「余すところなく」包括的に提示してくれている点です。

日本が核の危険性についてもっとも深く理解しており、それを元にしてこれからの世界かどうあるべきか、特に外交の面で各国がどのような姿勢を持つべきなのかを提示する、リーダーとしての役割を果すべきだと主張しています。

これまでの日本の平和運動は、広島・長崎の被爆者を中心にし、福島等の経験を元にした運動ですが、それが自分たちの経験をより幅広い、長期的、あるいは世界的な次元での問題だと捉え直して、その破滅的影響について警鐘を鳴らしてきたことを評価しています。

そしてこのような平和運動が主張してきた方針を、日本政府が採用することこそ、今後の日本のあり方の指針になるという内容です。これについては全く異論がないと思います。短い論文ですし、英語が不得意の方にはAIの翻訳を使う手もありますので、是非お読み頂きたいと思います。リンクをここに貼っておきます

しかし、私がそれ以上に評価をしているのは、これまでこれほどの短い論文の中で現状分析や平和運動の歴史、そしてそれに携わった人たちの思いを代弁し、そして未来思考の提案を論理的にしかも分り易く述べている点です。

《若者よ、暗記しよう》

これを見て私がすぐに感じたのは、日本の若者たちの中で、平和について発信をしたいと考えている人たちが、この論文を読んで、できれば暗記をしてしまって欲しいということです。

平和の問題について、あるいは世界の問題について、日本のこれまでの歴史を元にした議論を展開するのは、日本語でもそして大人でも、語彙の問題もあってなかなか難しいのですが、この論文にはその全てが英語で上手く盛り込まれています。これを暗記して必要なところをその度に取り出して説明をすることで、海外で議論をしても十分に説得力のある持論を展開できるはずです。

それだけではなく、日頃からの思考の中にも生かせるのですから、こんなに素晴らしいことはありません。

ヒューズさん、カズニックさん、有難う御座います。

 

今日一日が皆様にとってよき日でありますよう、お祈り致します。

[2026/4/10   人間イライザ]

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