総理大臣の知らない「力」
――「憲法の力」と「ヒロシマの力」――

飼い主に飛び付くペット
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《高市総理の説明責任》
アメリカという強大な国の軍事力を行使するに当っては、その国家の大統領として、かつ総司令官として、トランプ大統領が国民にきちんとした説明をする責任があるという点を昨日は強調しました。
翻って、日本という国を代表する総理大臣が、「同盟国」と崇めているアメリカの大統領と会談をするに当って、彼女がどんな振る舞いをしどんなことを言ったのかについて、日本国民に (そして世界に対して)、 それなりの責任を持つということも当然でしょう。
特に、高市総理が臆面もなくトランプ大統領に飛び付き、挙句の果てには「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけ」とまでのたまったのですから、その説明はしなくてはなりません。我々からすれば、「何であんなに恥ずかしいことができたのか?」という問への答が欲しいということです。マスコミの好きな言葉を使えば、「説明責任」があるのです。
《何についての説明か》
ただし、軍事力の行使と、一国の総理大臣が他国の首脳に対して飛び付いたり言ったりすることとの間には差がありますから、その説明内容も違っていて当然です。取り敢えず、次のような問いへの答は必要でしょう。
① トランプ大統領との会談で高市総理は一体何を達成しようとしていたのでしょうか?
② そして特に大統領に飛び付いた上、「平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけ」というおべんちゃらまで言った目的は何だったのでしょうか?
特に平和憲法を持ち、かつては経済大国とも言われた日本ですから、その国民に対して平和と繁栄という視点からのきちんとした説明が必要です。
③ そしてそのような言動を取ることで、アメリカ以外の世界の人々に対して一体何を伝えたかったのでしょうか?
《どんな説明があり得るか》
①について考える上で、これまで日本はトランプ大統領の言いなりになって、関税はほぼアメリカの思うままを支払うことになっています。しかも相手の言いなりになるのに、80兆円以上の上納金を払わなくてはならなかった相手です。今回の会談では身体をぶつけて、甘い言葉を囁くことで幾らか負けて貰おうとしていたのでしょうか。米官の状況です。
それなら交渉の前にしなくてはならないことですから、理屈に合いません。となると、今回の会談の目的とは、今まで以上にアメリカへの貢献度を上げるためだったのでしょうか?別の言葉を使えば、アメリカの属国であるということを自ら、そして世界に向けて確認するための会談だったのでしょうか?
「属国」と言うと具体的イメージが湧かないかもしれませんので、アメリカの「ペット」という比喩を使ってみましょう。ペットがペットであり続けるためには、ペットとしての可愛らしい行動を取り続ける必要がある、と解釈すると、何となく分った気がするのですが、如何でしょうか?
2番目のポイントですが、タイミングとしてはホルムズ海峡の封鎖が大きな問題になっていた時ですし、同盟国の艦船を派遣しろというトランプ大統領の意向もあった時ですので、それに対して「No」と言うために、こんなハレンチな言動になったのかもしれません。
しかし、これまでの高市総理の言動を見ていると、本当は自衛隊を派遣したい気持の方が強かったのではないでしょうか。となると、わざわざその逆の行動を取るというのもおかしな話です。
ちょっとひねくれた考え方かもしれませんが、これは国内の改憲派の人たちへのメッセージだとすると理屈が合います。「本来だったら自衛隊を派遣できるのに、憲法が邪魔でできなかった。だから改正が必要」というメッセージを出したかったのかもしれません。
しかし、それと表裏一体の関係にあるのが、憲法の持つ「力」です。国際的な場で憲法を持ち出すことによって、日本という国の立場を正当化できるだけの強い力があることを示してくれたからです。
しかし高市総理が、その力を熟知していてそれを使ったとは言えないどころか、その対極にたっての言葉だったような気がします。憲法の真の力には鈍感でいながら、しかし「立ってる者は親でも使え」くらいの気持で、便利に使えるものがあったから使ったくらいの気持だったのかもしれません。だから、「憲法」とは言わずに、「法律の範囲内でできることとできないことがある」という説明にしたのでしょう。
それでも、効果があったから良しとするとして、世界的な視野からこれを見るとどう見えるのでしょうか。憲法を信じて、その憲法に従う形で、政治が実際に動いている他国から見ると、日本政府の憲法の使い方は、憲法の力そして主権国としての立場を元にして自衛隊を派遣しないかったことが浮かび上がります。
《総理の知らない「憲法の力」そして「ヒロシマの力」》
憲法の力についての自覚がなかったのと同じように捉えるべきなのが、真珠湾攻撃についてトランプ大統領の発言があったときに、それに対する切り返しができなかったことです。それはこのブログで3月21日に取り上げていますので、御覧下さい。
この両者に共通しているのは高市総理、そして右翼と呼ばれる人たちの特徴なのですが、日本という国の持つ本当の力についての認識が薄いことです。「力」とは軍事力でしかないという限定された考え方、単純化された考え方しか頭にないからです。
前回、ここで私が言及した「広島の力」や「憲法の力」こそが、日本本来の持つ力であるという真実が全く頭に浮かばない、それこそ脳天気な人たちの世界観だと思います。
さて、それをどういう風により多くの人たちと共有していくのかというのが、今、私たちが考えなくてはならないもう一つの課題です。特に改憲派の力が強くなりつつあるように見える今、それが大事なのです。
今日一日が皆様にとってよき日でありますよう、お祈り致します。
[2026/4/1 人間イライザ]
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