軍事行動には責任が伴う
――トランプ大統領にはその自覚がない――

メリーランド州ウェス・ムーア知事
Wikipedia から (https://en.wikipedia.org/wiki/Wes_Moore)
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《メリーランド州ムーア知事の言葉》
アメリカ大統領がどのような人物であっても、基本的には私たち他国の市民には関係ない、と言ってしまっても良い関係なのですが、そうも行きません。何しろ我が国の総理大臣が、文字通りこの人に飛び付き、そして「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけ」とまで世界に向けて言い放った人なのですから。
その「平和と繁栄の主」が、イスラエルとともにイランを奇襲攻撃し、その波紋が経済的にも軍事的にも我が国に及んでいるのですから私たちが一言問題提起をしても許されるでしょう。
しかし、問題提起をするのなら、やはりお膝元のアメリカで何が起きているのかをきちんと見る必要があります。18日の土曜日、全米(そして全世界)で起きた、「No Kings」抗議集会やデモについては、言うまでもありません。
丁度同じころ、メリーランド州のウェス・ムーア知事が、素晴らしい発言をしていますので、彼の言葉を先ずは咀嚼したいと思います。
公共放送のNPRによるインタビューです。日本語訳は付いていませんが、英語の字幕が付いていますので、概略は御理解頂けると思います。
このインタビューの概要もまとめておきましょう。彼は元軍人です。彼が属していたのは、今回トランプ大統領が中東に派遣した第82空挺師団で、陸軍大尉でした。
《軍事行動を始める前に満たすべき三条件》
ムーア知事の言葉で大切なことは、第一に、軍隊を戦場に送る際には三つの条件を満たさなくてはならないが、今回はそのどれも満たしていないということです。三つとは、
① 軍事力の行使が最後の手段であること。
② 派遣の使命が何であるかが分っていること、また達成すべき目的が何であるのかが分っていること。
③ 使命達成を成功させるための国際的協力体制が作られていること。
そして、今のアメリカは戦争状態にあり、戦争を遂行する上で、トランプ氏は大統領としてアメリカ国民に、特に犠牲を強いる軍人たちが納得できる演説をすべきだと言っています。
高市総理の言葉に戻ると、イランを攻撃しさらに地上作戦にまでそれを広げることで、アメリカのみならず日本も含めた国々に「平和と繁栄」をどうもたらすのかを説明する責任があるのではないでしょうか。
もしトランプ大統領が、日本にまで責任は持てないと言うようなら、自ら「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけ」と公言した高市総理がその説明をしなくてはならないのではないでしょうか。
今日一日が皆様にとってよき日でありますよう、お祈り致します。
[2026/3/31 人間イライザ]
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