ヒロシマの心を世界に [春宵十話]

核のない平和な未来を創るために

高市vsトランプ ――「パール・ハーバー」への切り返し――

高市vsトランプ

――「パール・ハーバー」への切り返し――

「ヒロシマ・ナガサキ」で切り返さなくては

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《「パール・ハーバー」に切り返すべきだった》

高市総理大臣が、トランプ大統領との会談で、「奇襲攻撃なら日本の得意じゃない。その時も事前には言ってくれなかったよな」と言い放たれて返す言葉がなく、曖昧に笑って誤魔化したことが大きく報道されています。

官僚が付きっ切りで事前に想定問答を作って会談に階段に備える目的の一つは、それも大きな目的なのですが、は想定もしていないような変てこな言葉が出てきたときに、当意即妙に切り返す準備をしておくことにあります。

高市総理大臣が「パール・ハーバー」に対して、そこで切り返すべきだったのは、「それが広島・長崎につながりました。今度はそれを避けるのが私たちの役割です」でしょう。英語もつけておきましょう。「That led to Hiroshima and Nagasaki. And that's what we must prevent now.」

《そもそも「パール・ハーバー」を持ち出すのが非常識なのですが》

そもそもトランプ大統領がパール・ハーバーを持ち出してくるのは、彼の頭の中で歴史がきちんと整理されていないことを示しています。多くのアメリカ人にとって「パール・ハーバー」とは、一国が他国に対してできる最も卑劣な行為であるという認識です。「奇襲攻撃」と言っただけで日本を思い出し、「卑劣な国」というイメージさえ浮んでしまう言葉です。そしてこの言葉粗佐連で完結していないのです。それが原因になって、その邪悪な日本をアメリカが、「神から与えられた」という注釈さえ付く形さえる、原爆で懲らしめたというのが、ストーリーとしての完結形なのです。

アメリカの伝統的ストーリーのままに進めば、奇襲攻撃をしたアメリカが今度はイランから核兵器で報復を受けることになるのです。「パール・ハーバー」を出発点として「広島・長崎」に終るストーリーです。そもそも「パール・ハーバー」を持ち出すのであれば、このくらいのことは頭に浮かんで良いはずなのですが、そこまで考えるに至らなかったのがトランプ大統領の限界でしょう。

そこまで考えることのできなかった人を前に、「そうなったら、あなたたちが核攻撃されるっていうのがシナリオだよ」とまでは言わないのが被害を直接受けた側の人間としての良識ですし、相手のプライドにも触れずに済みますからこちらの方が得策です。

同時に、「核兵器の被害を受けた唯一の戦争被爆国」を標榜している日本政府としては、一言あるべき場所だと思います。

《「ヒロシマ・ナガサキ」で切り返す》

それが「それが広島・長崎につながった」という言い方です。そこに留めておくべきなのです。そして、被爆者たちの「こんな思いを他の誰にもさせてはならない」を想起すると、また今、世界がプーチンの「核を使うぞ」という脅しを受け止めて心配しているのは、実際の戦争で核兵器が使われることです。加えて、イスラエル側でも同じような脅しを掛けている訳ですから、そこで一言「それを阻止するのが私たちの役割です」と発言することで、世界の世論の代弁をすることになりますし、特に日本の多くの皆さん、就中、被爆者の皆さんに対して、皆さんの声を私はきちんとアメリカに伝えていますよというメッセージとして意味があります。

日本の総理大臣がこのような形で一言発することで、世界に大きなインパクトを与えられる場面というのがこれまでも何回かありました。「被爆地広島出身の総理大臣」と言って憚らなかった岸田総理大臣が、G7の会合の際に各国の首脳を原爆資料館に案内をし、最後に資料館を退出す出口のところで「これで核兵器は使えなくなりましたね」と言うべきだったとずっと主張してきましたが、これについてはChange.orgでの署名活動の趣意書をお読み下さい。

もう一つ、2023年5月にシリーズでこの点について触れていますが、その一つを御紹介しておきます。「使えない」と「使わない」の違いです。(リンクを開くには、右クリックしてから左クリックをして下さい)

 

今日一日が皆様にとってよき日でありますよう、お祈り致します。

[2026/3/21   人間イライザ]

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