一次元上のスマホ対策
――聖なるものとの一体化――

デモに行くのもその内の一つ
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アメリカのZ世代の人たちの精神的な問題について警鐘を鳴らしているJonathan Haidtの著書『The Anxious Generation』 (『不安に取り付かれた世代』と仮に訳しました。また「不安」と略します) の内容を紹介しています。
ハイトの考察の中で、一番最後に出てくるのが、霊的あるいは神的な面での社会全体の劣化です。聖なるものとの関係性が薄れているのです。
ハイとは2014年頃から、アメリカの大学のキャンパスで起きている大きな動きに気付き、それがアメリカの政治や社会の変化とも呼応していることにも危機感を持ち始めたのです。それ以降、調査・研究・思索を続け、その結果「不安」を始め、いくつかの著作を世に問うことになりました。ハイトの言葉を借りると、2014年に始まった彼の違和感を一言で表すとそれは「スピリチュアル・デグラデーション」になるのだそうです。霊的な劣化と訳しておきましょう。
「ディビニティー」、(神性と訳すことができます)が、私たちの社会、私たちが構成する社会を判断する上で、社会がどのような状態にあるのかを考える上でとても重要な価値観、あるいは指標になっていることが前提です。
ハイとの観察では、スマホとかソーシャル・メディアが引き起こしている私たちの社会的変化は、スピリチュアル・デグラデーションという言葉がぴったり当てはまるのです。
そこから抜け出すための提案を、ハイトの著書に従ってこのブログでは紹介してきましたが、その一環として、さらに精神的な問題から私たちが少し健全な状態になったときに、さらに追及して行きたいこととして、聖なる存在との関係を改善するためのいくつかの提案を彼は挙げています。
その出発点は、私たちが倫理的・道徳的に美しい行動を目の前にすると、私たち自身が何か上に持ち上げられたかのような感じを持つという経験です。垂直の方向に持ち上げられたような気持ちになることを「神性」とか「霊性」、「聖なるもの」と言うのだとハイトは説明しています。そして私たちが美しい行動の主体になるために、次に掲げる六つのことを実践しようと提案してくれています。
- 「聖なるもの」を共有すること。これは道徳的な、あるいは人のためになる、または霊的な目的で組織されたグループに参加をすることです。例えばカトリック教のミサで聖歌を歌うこととか、市民権獲得のための運動に参加することがその例になります。
- 身体で参加すること。これは身体を使っての習慣的な行事、例えば教会に行くことなどもその中に入りますし、会食をすること、スポーツに参加すること、あるいは共に祈ることが入ります。
- 静寂、沈黙、そして集中すること。これはメディテーション、瞑想の事です。どのような形でも良いので、ともかく静かでいることを指しています。
- 自分を超えること。何らかの犠牲を払って、あなた自身よりも大きな価値のために何かをすることを意味しています。例えば、寄付をすること、あるいはボランティア活動をすることです。
- 人を裁くのではなく許すこと。キリストからインスピレーションを受けることでも良いでしょうし、論語でもコーランでも良いでしょう。しかしながら、怒りに駆られるスピードを減らして、速やかに許すことを心がけるのか大切です。
- 自然への畏怖を見付けるため外に出ましょう。森林浴でもいいですし、潮風に当たるのもでも良いでしょう。あるいは大学の構内を散歩することでも良いでしょう。とにかく自然とつながることを目指して下さい。
パスカルは、「人間、誰の心にも神の形をした穴が空いている」と言いました。それを埋めるためには宗教がありますが、その他にも何か強いスピリチュアルな行動を通して、私たちの精神的な健康も保たれます。私たち自身のために、そして私たちの子どもたちのためにそう心掛けてみましょう。
以上がジョナサン・ハイトの著書「不安」の最後の部分です。スマホと言う機械、そしてそのスマホの中にプログラムとして組み込まれているコンテンツによって大きな影響を受ける私たちが、人間であり続けるために、遊びが大事ですし、冒険をすること、そして失敗をすることも大切だとハイトは述べていますが、それと同時に私たち自身を超える存在とのつながりを意識すること、そしてそれを私たちの生き方の中の一部として日常化すること、別の言葉を使えば、聖なものとの一体化がいかに大切なのかということを教えてくれているような気がします。
次回はこの電子メディアと私がどう向き合ってきたのか簡単に振り返ってみたいと思います。
皆様にとって、きょう一日が素晴らしい24時間になりますよう!
[2025/12/15 人間イライザ]
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