知事の多くは、高級官僚の天下り
――戦前は主に内務省の役人が知事になった――

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政治や社会を考える上で、私たちの世代にとってはいわば「常識」であったようなことが、若い世代には伝わっていない事例も多くあるようです。
何らかの機会にそれに気付いたときには、既に知っている人たちにとっては煩いことかもしれませんが、このブログで取り上げて伝えて行きたいと思っています。
幸いなことにネット上では、様々な視点から新しい情報や分り易い切り取り方等がアップされていますので、それも参考にしたいと思います。
今回取り上げたい「常識」は、都道府県知事の多くが高級官僚の「天下り」だということです。
ここで天下りという言葉を使っていますが、それは中央官庁が意図的に自らの省庁の職員を地方に押し付けるという意味ではなく、中央の官庁の職員だった人が選挙を経て知事に選ばれていることを意味しています。
しかしながら何十年にもわたって忠実に中央官庁の価値観を身に付け、そして中央官庁の意向を実現するために働き、それなりの地位に登った人たちですから、知事になった途端に地方の住民の立場が身に付くのではなく、中央官庁の価値観によって天下り先の自治体を管理し、中央官庁の価値観によって知事の仕事をすることはいわば当然でしょう。
問題はそれが地方自治の「本旨」に適っていることなのか、都道府県民の本当の意味での利益を代弁する立場になっているのかという点でしょう。
さて、こうした天下り人事の是非については、また別の機会に譲ることにして、今回は47都道府県の知事のうち何人が高級官僚からの天下りなのかという点を問題にしています。
実はこの傾向は戦前・戦後一貫して続いています。それを表にしてまとめてくれたのが、「選挙どっとこむ」というサイトです。ライターの八幡和郎さんが「47知事の履歴書を調査~東京大学26人・他府県出身19人(八幡和郎)」という記事にまとめてくれています。2020年12月のものですが、1947年からの推移を見ることも目的の一つですので、これで十分でしょう。関心のおありになる方は、全国知事会やWikipediaに、知事の経歴が掲載されていますので、具体的に最新の数字を御自分で確かめてみて下さい。
記事の中で、一番役に立ったのは、八幡さんが作られた下記の表です。

ここで目立つのは、1977年を例外として官僚出身者が多いこと。つまり、高級官僚の天下り先になっているということです。(「選挙どっとこむ」では1977の例外の説明がありますので、関心のある方はそちらをお読み下さい。)
それと東大の出身者が多いこと。これだけで、知事の大半の価値観は分ったと考えても良いのではないでしょうか。
歴史的には、戦前の知事は、ほとんどが内務省のお役人で、お役所の仕事の一部として都道府県に派遣され知事を務めていたのですから、それが今も続いていると考えると分り易いのです。
我が広島県でも、最近の知事選挙で、経産省出身知事から農水省出身の知事に変ることが決りました。
皆様にとって、きょう一日が素晴らしい24時間になりますよう!
[2025/11/29 人間イライザ]
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