ヒロシマの心を世界に [春宵十話]

核のない平和な未来を創るために

トランプ大統領が日本ではおとなしかったのは何故? ――「属国」で「王様」扱いされたから?――

トランプ大統領が日本ではおとなしかったのは何故?

――「属国」で「王様」扱いされたから?――

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トランプ大統領の日本訪問について、マスコミやSNSでは高市総理大臣の一挙手一投足に注目しての評価が花盛りです。そしてトランプ大統領についてはスーツのボタンをはめたとかはめないとかというレベルの報道は聞こえてきますが、トランプ大統領の言動全てを総括した見方がないようです。

トランプ大統領については、多くの皆さんも私と同じような印象をお持ちなのではないかと思います。とにかく誰も予期しないときに、予想もしていない「的外れ」な爆弾を落す、つまり暴言を吐くことが多い人だという印象です。気まぐれで幼稚とも思えるような発言を繰り返し、その内容が暴力的だというのが強い印象です。

そしてそれは発言する土地を選びません。

今年の1月には彼の本拠地であるフロリダ州のマール・ア・ラーゴで、グリーンランドパナマ運河を獲得すると発言しています。

2月にはイスラエルのネタニヤフ首相との会談後、ガザ地区アメリカが所有してパレスチナ人はこの地域の外に移動させ、高級リゾート地としてここを活用する考え方を示しています。これ以上の暴言はちょっと考えられない国際法違反、人権無視、常識も品格もない内容です。

今年9月の国連での演説では、移民について開放的な政策をとっている国について「地獄に落ちる」という暴言を吐いていますし、温暖化防止のためのパリ協定を「史上最大の詐欺」とまで呼んでいます。

福島の原発事故に関しては、2024年8月イーロンマスクの対談の中で「3000年はその土地に入ることができない」と明言しています。

まだまだありますが、これで十分でしょう。

こうした暴言の数々があるトランプ大統領ですし、それがどこで起きるかも予測は不可能です。その点に注目すると、今回の日本訪問で特筆されるべきことの1つは、日本滞在中にはこのような暴言が吐かれなかったことを入れるべきなのではないでしょうか。

となると次の疑問が生じます。彼は何故、日本ではおとなしかったのでしょうか?

一つは日本の政治家もそして日本国民も、少なくとも表面上はトランプ大統領大歓迎し、あたかも属国、あるいは植民地を訪れた宗主国の王とでも譬えられる雰囲気に浸って、何も暴言を吐く必要がなかったと考えることは可能です。ノーベル平和賞に推薦ということまでしているのですから文句を言う必要はなかったのでは。客観的には、この可能性が正しいかどうかはさらなる検証が必要ですが。

もう一つ、(そこまで綿密に準備がされていたと考えることも可能なのですが、それは一応棚に上げておいて)、日本と言う環境、つまり私たち日本人が作り出す「空気」のようなものが、彼の暴力的な発言とは相容れずにおとなしくせざるを得なかったという可能性です。一つ目の可能性と重なるところもあるのですが、私は今この「空気」に注目していますので、敢えて持ち出してみました。

「日本人ファースト」の人たちとの考え方とは違うことにも注意が必要ですし、現実をどう見るのかについても違いがあります。人数の違いや元々持っている常識等にも影響を受けているからなのかもしれませんが、日本という社会環境やその中心にいる私たち日本人が、外から入ってきた人たちに対してどのくらいの影響力があるのかについての違いです。

上に掲げた二つの他にも可能性はあるのかもしれませんし、恐らくこの両方とも真実なのだと思いますが、ここから私たちが学ぶべき教訓も汲み取れます。

日本という国が、独立した存在として、「平和的」な影響力をトランプ政権に対して与える上で、どのようなアプローチが可能なのかを精密に分析し作戦を立てた上で実行に移すことです。

政府レベルでは、安倍頼み、つまり安倍元総理を神格化し、トランプ大統領とのコミュニケーションを彼の記憶に依拠する形で図るだけではそれはできません。まずは脱安倍を図り、憲法に則った政治を始めなくてはなりません。

それを実現するためには、結局、私たち国民・市民・有権者・当事者が目を覚まし発信して行かなくてはなりません。難しいですね。でも、諦めてしまってはそこでお終いです。

 

皆様にとって、きょう一日が素晴らしい24時間になりますよう!

[2025/10/30     人間イライザ]

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