ノーベル平和賞を弄ぶな
――就中、政治の道具にしてはいけない――

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高市総理大臣が、トランプ大統領をノーベル平和賞に推薦したとの報道がなされています。その推薦の手紙(のコピーですよね)をトランプ大統領に直接渡したようです。
他の国の首脳も同じようなことを何度も繰り返しています。その中にはイスラエルのネタニエフ首相も入っています。
そもそも、トランプ大統領が何故それほどノーベル平和賞を欲しがっているのか、その理由が良く分りません。この点についてはまた分析してみたいと思いますが、今日はトランプ(以下、あえて呼び捨てにします)が欲しがっているからという理由で、いろいろな国の政府がいわば政治的な取引の一部としてノーベル平和賞への推薦を行っている点についての疑問です。
政治家に何かをして欲しいときに、やはり真っ先に頭に浮かぶのはお金ではないでしょうか?政治家にお金を渡して、自分の望みを実現して貰ういうのが昔からの、「伝統的」手法です。
トランプ大統領に何かをして欲しい、例えば関税を下げて欲しいという望みを叶えて貰うために、「ノーベル平和賞に推薦しましたよ」という推薦状を見せることが同じように行われています。
論理的には、ここでお金とノーベル平和賞を「イコール」で結んでしまうのは問題ですが、結果的に同じ役割を果しているという点では同じです。
そして、国の首脳がこんなふうにノーベル平和賞を扱うことで、実はノーベル平和賞そのものにも傷が付いているのです。そして、ノーベル平和賞が傷付くという事は、その権威が落ちるということです。
元々ノーベル平和賞そのものについての批判的な意見はたくさんあります。でも私は、そういう欠陥があるにもかかわらず、ノーベル平和賞のあることで私たちの社会が豊かになっていると考えています。
理由はたくさんありますけれども、ノーベル平和賞でを受賞したことで、私はマザーテレサの存在を初めて知りました。お前の勉強が足りないだけだと言われてしまえばそれまでですが、マザーテレサのような立派な人がいることを教えてくれたノーベル平和賞には感謝しています。
そして、被団協がノーベル平和賞を受けることによって、被団協という存在が世界に知られるようになりましたし、被爆者のこれまでの平和への貢献も、ようやく政治的な意味を離れて、人類が共有すべき大切な財産なのだということが世界に伝わりました。
ですから、これからもノーベル平和賞が、それなりの権威を維持して、そして私が挙げたようなノーベル平和賞の良き面をさらに強くすることで、未来への新たな希望等エネルギーが生まれることを願っています。
推薦状を1枚書くと言う事は簡単なことです。しかしながら、それが巡り巡って人類全体の希望の灯を曇らせることになってしまうかもしれないと考える想像力につなげて欲しいと思っています。
私たち一人一人の人生に温かさを加えたり、あるいは世の中の片隅でひっそりと生きている人たちの心に灯を与えてくれる存在は大切です。その役割を果すのではなく、打ち砕いてしまう可能性についても、特に為政者たちには想像力を働かせて貰えたらなと思います。
皆様にとって、きょう一日が素晴らしい24時間になりますよう!
[2025/10/29 人間イライザ]
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