ヒロシマの心を世界に [春宵十話]

核のない平和な未来を創るために

村山元総理逝去 ――社民党再生の機会は二度あった――

村山元総理逝去

――社民党再生の機会は二度あった――

村山富市元総理 (Wikipediaから)

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村山富市元総理大臣が101歳で逝去されました。誠実な人柄、そして現実的な判断力と調整力で多くの人たちから評価されていました。土井たか子さんと合わせて社会党社民党の象徴のような人でした。御冥福をお祈り申し上げます。

村山談話に代表される大きな功績については多くの皆さんが詳説されると思いますが、国会議員自体、私も村山総理実現のために骨を折った一人でしたので、村山内閣ができた時は本当に嬉しかったことを覚えています。

でも村山さんへの期待が大き過ぎたせいでしょうか、そして社会党社民党の再生のカギを村山さんが握っていると思い込んでしまったせいでしょうか、私の思いが届かなかった二つのことがどうしても頭に浮かんできてしまいます。

一つは、総理大臣としての初めての国会演説で、突然自衛隊が合憲であり日米安保条約を容認すると発言したことです。

当時の社会党の幹部の皆さんは御存知だったのかもしれませんが、私たち平の議員には何の知らせもなく、そのことを議場で聞いて唖然としたことを覚えています。

国会議員でもそうなのですから、日本中でこのニュースを聞いた多くの社会党ファン、そしてその他の人たちも衝撃を受けたようです。私の思いとしては、これほどの大転換をするにあたっては、やはり衆議院を解散して、総選挙でその是非を問うべき問題だったと考えていました。

もう一つは、1996年に社会党の委員長選挙で村山委員長に対抗して出馬をしたときのことです。時の総理大臣は相手に選挙するのですから、平の国会議員が立候補したとしても勝ち目は先ずありません。

その点が問題なのではなくて、社会党の方向性等について内外で混乱が続いている中、新たな社会党が生まれつつあることをアピールするためには、マスコミが注目してくれる委員長選挙を活用して、両候補ともに社会党の未来を世間に広めるために協力する良い機会だと考えていたのです。

そのために公開の討論会を開催するよう提案しました。委員長選挙ですから、候補同士がこれから社会党をどういう方向で運営するのかについて、またどのような政策を採用すべきなのかについて、何よりも日本と世界の未来をどう描いているのかについて公開の討論をするのは自然のことですし、マスコミは、「社会党」という一つの党のことであっても報道をしてくれます。残念なことに、党の幹部や選挙管理委員会は、そんな意味も分からず、落選することが分っている候補の主張など取り上げる必要はないという姿勢で、完全に無視をしたのです。

憲法についての考え方等でも混乱は続いていましたし(それは今も続いてます)、新しい社会党の方向性を示すことは必要でした。選挙制度小選挙区制に変って、さらには日本の政治そのものがの行方が定まらない中で、党勢を拡大して、例えば環境の問題、グローバル化の問題、世界平和への貢献等について社会党が、自民党も含めて他党より広い展望を持ち、説得力ある施策を掲げている勢力が党内にいることを伝えたかったのです。その人たち(つまり私をはじめ、同じ志を持つ人々です)と連携したいと思う人たちにメッセージを届けるのは、党のあり方としてとても大切だと思っていました。

極端なことを言ってしまえば、その後、社会党社民党が長期にわたって凋落を続けたのは、この時に、党を新しく創り直そうと考えている党員たちがいるのだということを世の中に示せなかったからなのだとさえ言いたい気持です。

それは、今からでも遅くはないと思います。憲法を大切にした政治を文字通り作り直すという視点はもちろんのことなのですが、それに加えて、多くの人たちの心の内に秘めている政治に対する期待を実現できる政党なのだということをはっきりと打ち出す方向性を出して、それを体現している党のリーダーたちが積極的に多くの人たちにアピールする場を作ることが急務なのではないかと思っています。

蛇足になるかもしれませんが、社民党には存在意義があると私は信じています。民主的な政治によって経済的力のみではなく、また権力だけが意味を持つのではなく、良識と生活への配慮が社会全体の舵取りをする青写真を描き実現する政党です。特に、人権と平和の大切さを掲げて社会的弱者のために、働く人々の権利を守るために、一筋に真面目に活動してきた人たちとともに歩んできた軌跡を振り返るとき、この伝統を未来に繋ぐことは、社会全体の責任だとさえ感じています。

 

皆様にとって、きょう一日が素晴らしい24時間になりますよう!

[2025/10/20     人間イライザ]

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