ヒロシマの心を世界に [春宵十話]

核のない平和な未来を創るために

『書いてはいけない』の問題提起 ――森永卓郎さんの遺書――

『書いてはいけない』の問題提起

――森永卓郎さんの遺書――

 

『書いてはいけない』

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森永拓郎さんが遺書として残した『書いてはいけない 日本経済墜落の真相』の中で、JAL 123便事件についての章を読みました。ネット上の何人かの方が、青山透子さんの著書とともにこの本を薦めていたからです。

青山さんそして森永さんの主張の要点は、40年前のJAL 123便の事故は本当は事件であり、自衛隊が発射したミサイルが日航機に当り期待が損傷された。それを隠蔽するための様々な工作が始まり、123便の迷走も着陸のための努力にも影響が出て混乱が起き、結局は墜落。そしてこの「事件」の痕跡を消すために夜中に必死の工作が行われたという内容です。

ことの真偽は未だに闇の中ですが、青山さんや森永さん、そして123便の犠牲者の遺族の皆さんも主張しているボイスレコーダーブラックボックスの内容の公開。そして相模湾に沈んだ証拠物体の引き上げという事実を持って決着をつけるべき問題だと思いました。

もう一つ注目すべきなのは森永さんが指摘している経済や政治との絡みです。圧力隔壁の修理が杜撰だったためにこの事故が起きたというのが、公的な説明なのですが、青山・森永説ではこれは実はやらせであって、その責任をボーイング者が被ったという趣旨なのです。その結果、日本はアメリカ、そしてボーイング社に大きな借りができました。その借りを返すために、1985年のプラザ合意等々、日本側がアメリカとの経済的な取引の中でアメリカに屈し続ける結果になったというのが森永さんの指摘です。

そうかもしれませんし、そうでないのかどうか私に真実を判断するだけの材料は無いのですが、日本とアメリカとの関係で何か大きなことが起こると、必ず飛行機がその中に現れるという奇妙な符合には気付きました。

JAL 123便の事件は40年前ですから、1985年に起きています。その約10年前、1976年にはロッキード事件田中角栄総理大臣が有罪になっています。その時も、これはボーイングではなくロッキード社の飛行機を日本が買う、それも大量ですから100機を下る事はないでしょう、その単位の飛行機の売買が中心になっていたのです。さらに、その時には対潜哨戒機であるP-C3を100機買わされています。

そして10年後にはJAL 123便事件があり、そして同年プラザ合意があって、87年には、それまで1ドル240円だったのが、1ドル120円になり、アメリカに輸出された日本製品が1度に倍の価格になってしまった、ということが起きました。これに比べれば、今のトランプ関税などはほんのちっぽけな負担だと見られても良いような大きな譲歩をしているのです。

そして今回トランプ関税の「ディール」の中で大事なのは、日本側がアメリカから100機以上の航空機を買うという約束が正式に盛り込まれているという点です。

国際的な経済取引として航空機が重要な存在であることは言を持ちませんが、同時に世界の軍事的関係の中で飛行機の存在が大きいことは改めて言うまでもないでしょう。

トランプ関税の問題では、経済的な面にだけ焦点が合わされていますが、この先、日本側が買う航空機が実は軍用の航空機ということになってもおかしくはありません。想像を逞しくすれば、「日本軍」が核兵器を容認し、「関税ディール」で押し付けられたことを理由に、核兵器を搭載して飛び回れる爆撃機や戦闘機を買うというシナリオが、粛々と進められている可能性も当然考えるべきだということを、JAL 123便事件から推測するのは、行過ぎでしょうか。

 

皆様にとって、きょう一日が素晴らしい24時間になりますよう!

[2025/8/24     人間イライザ]

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