原水禁世界大会広島大会
開会総会で閉めの挨拶をしました

被爆者・箕牧智之さん
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原水爆禁止世界大会広島大会が始まりました。8月4日の夜は、開会総会でした。この模様は、昨年と同じようにYouTubeでアップされますので、箕牧智之さんの被爆体験談をはじめ、そちらを御覧頂くことにして、ここには、私の閉会の挨拶をアップします。
ポイントの最初は、被団協と被爆者の皆さんへのノーベル平和賞受賞への祝辞、そして被爆者ではない皆さんの平和への活動があって初めて被団協の受賞につながったことへの感謝の言葉でした。
被爆者と非被爆者が一つになって核廃絶運動が進んでいることの意味は、人類生存という崇高な目標を掲げていることに尽きることも強調しました。そのためには、平和憲法に則って世界をリードしなくてはならない日本政府が何もしていないことも指摘しました。
だとすると、主権者であり、人類生存という視点からは当事者である私たちが立ち上がらなくてはならないというアピールも行いました。前置きが長くなりましたが、以下、閉会の挨拶です。
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皆様。被爆80周年原水爆禁止世界大会開会総会も、これで終りになります。明日の分科会、明後日の国際シンポジウムを通して、またその後の長崎大会を盛り上げることで、被爆100年の2045年までの核廃絶への熱い思いを確認しようではありませんか。
今年の世界大会は、昨年、日本被団協がノーベル平和賞を受賞したことでその意義が確かなものになりました。こんなに嬉しいことはありません。被団協そして被爆者の皆さん、おめでとう。そしてありがとう。ノーベル平和賞委員会有難う。
私はここで、もう一つのおめでとうと、ありがとうを大きな声でお伝えしようとこの数か月楽しみにしてきました。それは、原水禁運動を推し進めてきた皆さん、皆さんの先輩、そして世界の仲間へのおめでとう、有難うです。
平和を冀い、核廃絶を夢にまで見、数々の集会や勉強会、デモや行進、署名運動、請願、政府との交渉や抗議行動等々、被爆者の皆さんと魂を重ね、心を併せて心身一体の活動を続けて来られた皆さんなしでは、被団協へのノーベル平和賞はあり得ませんでした。
その皆さんに申し上げます。ノーベル平和賞おめでとうございます。そして皆さんのこれまでの発言や活動、ありがとうございます。私は皆さんを誇りに思います。
原水爆禁止世界大会は、そして原水禁運動は、被爆者と非被爆者が一体となり、世界中の非被爆者が核兵器廃絶を我が事として、当事者として考え行動するマジックが起きる場なのです。
1955年に開かれた第一回の原水爆禁止世界大会での被爆者、後に資料館長に就任した高橋昭博さんの感動的なスピーチは今でも語り草になっています。
被爆の実相を生き地獄として語り、自らの被爆体験とその後の苦しみという絶望、さらには悲劇的な被爆者の窮状を訴え、被爆者援護、核実験の禁止と核兵器の廃絶こそ人類の目指すべき目標であることを骨子としたスピーチの後、高橋さんは会場を埋める人たちから、鳴り止まぬスタンディング・オベーションを受けました。
その時、高橋さんは「生きていて良かった」と心から感じたのです。原水禁大会が、人類生存という崇高な目標のために心を一つにする場だからこそ、被爆者に生きる力を与えることができたのです。
その高橋さん、そして当時、御健在だった全ての被爆者の皆さんへの感謝の言葉が1999年の平和宣言になりました。
1999年平和宣言から抜粋して引用します。
(前略)
多くの被爆者が世界のために残した足跡を顧みるとき、私たちは感謝の気持ちを表さ
ずにはいられません。
大きな足跡は三つあります。(中略)
核兵器を廃絶するために何より大切なのは、被爆者の持ち続けた意志に倣って私たち
も、「核兵器を廃絶する」強い意志を持つことです。全世界がこの意志を持てば、い
や核保有国の指導者たちだけでもこの意志を持てば、明日にでも核兵器は廃絶できる
からです。
強い意志は真実から生まれます。核兵器は人類滅亡を引き起こす絶対悪だという事実
です。
意志さえあれば、必ず道は開けます。意志さえあれば、どの道を選んでも核兵器の廃
絶に到達できます。逆に、どんなに広い道があっても、一歩を踏み出す意志がなけれ
ば、目的地には到達できないのです。特に、若い世代の皆さんにその意志を持っても
らいたいのです。
私たちは改めて日本国政府が、被爆者の果たしてきた役割を正当に評価し援護策を更
に充実することを求めます。その上で、すべての施策に優先して核兵器廃絶のための
強い意志を持つことを求めます。日本国政府は憲法の前文に則(のっと)って世界各
国政府を説得し、世界的な核兵器廃絶への意志を形成しなくてはなりません。地球の
未来のために、私たちが人間として果たさなくてはならない最も重要な責務が核兵器
廃絶であることをここに宣言し、原爆犠牲者の御霊(みたま)に心から哀悼の誠を捧
(ささ)げます。 (引用終り)
謙虚で真っ当なお願いだと思いますが、それから26年、第一回原水禁世界大会から70年、広島・長崎の被爆から80年、日本政府は核廃絶のために何をしてきたのでしょうか。
そして、私たち人類にはもう時間が残されていません。2045年までの核廃絶を目指すなら、今この時に、私たち自身が当事者として、主権者として立ち上がらなくてはなりません。
どうすれば良いのか、提案書をこのパンフレットの4ページから掲載していますので、御覧下さい。昨年のこの場でも紹介した内容です。
今年は、もう少し具体的に行動する際、「一人から始める」と題してのヒント集を準備しました。6日の国際会議でお配りしますが、御希望の方がいらっしゃれば、今夜、数名の方にはお渡しできます。
大目標は2045年までの核兵器廃絶ですが、その前に、その内容を実質的に実現する「核の先制不使用 (NFU) 宣言」を2035年までに核保有国に認めさせる目標のために活動して頂けると幸いです。
「2035ビジョン」について、後5年後、2030年にはNFUと「2035ビジョン」が日常語となり、圧倒的多数の人が、「2035年までに核の先制不使用(NFU)が実現すると良いね」と言ってくれるくらい、「2035年」の意味が広まることを期待しています。
難しいことではありません。まず周りの三人の方に話をしてみて下さい。その一歩が核廃絶への道を開きます。
御清聴有難う御座いました。
皆様にとって、きょう一日が素晴らしい24時間になりますよう!
[2025/8/5 人間イライザ]
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