議員からの発信手段を多様化できないか
――それなりのお金がないとできません――
議会改革という名目の下、議員定数削減の他に良く出て来るのが、「文書通信費」です。国会議員の場合は月100万円です。庶民から見ると飛んでもないほど多額のお金です。目的を明確にして、領収書を添えて使い道を公開するのは当然ですが、これがどう使われているのかを私たちが理解することも大切です。
ずいぶん昔のことになりますが、ある国会議員から葉書の国会報告が毎月一度送られてくるようになったことがあります。葉書一枚では、それほど多くの事柄を盛り込んではいませんでしたが、それでもその議員の人柄や誠実さは伝わってきましたし、毎回、俳句の添えられていたのが印象的でした。
それでもどちらかというと、「葉書一枚」という感覚の方が強かったこと、つまり、受け取る側としてはそれほど重きを置いていなかったことを記憶しています。
でもあるとき、いくら掛かるのかに気付いて愕然としました。当時は葉書が40円の時代だったのですが、1万人に出したとして、40万円です。今なら63万円です。それだけでは十分な報告はできませんので、封書にすると84万円、紙代や印刷代も含めれば、それだけで100万円近くになります。
そして国会議員の場合、1万人の人に報告を出したとしても、それで選挙で投票してくれた人全てではありません。2014年の選挙での最少得票数でも5万票でしたし、多くの選挙区では10万票くらいが目安です。
となると、大雑把に言って、月に一度葉書を全支持者に出すにしても500万円掛かります。二月に一度にしてもその半分、250万円です。
議員が有権者に発信するにはお金が掛かるのだという事実を私たちも認識しておく必要があるのです。
コストを下げるには、FAXの一斉送信も使えます。一枚4円というサービスもありますので封書の20分の一になります。コストは抑えられますが、それでもかなりの額になります。FAXを持っていない人も多いので、必ずしも万能ではありません。
街頭に立って、スピーカーを通して国会報告を行う街頭演説はコストが掛かりません。でも、時間は掛かりますし、聞いてくれる人の数は少なく、ほんの数秒声が届くだけですので、これも費用対効果という点からは問題があります。
となると、現代的な手法であるSNSの力に頼りたくなります。しかし、高年齢層には届き難いかもしれません。
解決策の一つは多様化です。議員の側で様々な手段を組み合わせることにより、より多くの人に自分の活動を知って貰う機会を増やすように努力する必要がありそうです。
もう一つのアイデアとして、「文書通信費」というお金を渡すのではなく、「国会放送局」といった名称のSNSまたはYouTube、あるいはBSのチャンネルを国会が運営するという可能性はどうでしょうか。その内容には国は関与せず、公平な方法で、いつでも国会議員の政治報告が聞けるような仕組みです。
検討の価値があるように思えるのですが、如何でしょうか。
最後に今日一日、皆さんにとって、素晴らしい24時間でありますよう!
[2022/4/6 イライザ]
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