若者の視野を広げるにはどうすれば良いのか
――答は難しいのですが、先ずは疑問から――
もうかなり昔のように思えてしまいますが、10月22日の総選挙の前に、東京都内の某大学でのエピソードです。政治学なのか、部活なのか、一グループ10人くらいになってどの政党を支持するのかの話し合いをしたのだそうです。
最後に各グループでのディスカッションの総括をしたのだそうですが、圧倒的に自民党支持が多かったということでした。全部のグループについての詳細は分りませんが、あるグループでは、10人中8人が自民党支持、その主な理由は「高等教育の無償化」を掲げているからだったそうです。
一部の大学を除いて、昔なら「苦学生」と呼ばれたであろう学生のイメージはなくなっていますが、それでも私立大学の学費は高く、アルバイトをしても親の負担はかなり大きいと言わなくてはなりません。それを実感している学生が多いということらしいのですが、今の若者のものの考え方の一端を窺い知ることになり、複雑な気持です。
「今どきの若い者は」と目くじらを立てる積りはありませんし、時代背景の違う若者たちの持つ新しい視点や完成には期待もしています。
同時に、人類がこれまで辿って来た歴史、それは様々な経験の知的整理であり、その過程で生まれる教訓の集積でもあるのですが、それをきちんと引き継ぐことも、人類の生存のためには欠かせないことだと思います。そのくらいは見える目を持って欲しいのですが、「視野を広げて欲しい」と言っても良いと思います。
そして「視野」の中には、時間軸があるということです。さらに地理的な広がりも勿論必須です。加えて、知的な広がりも大切です。それが内面化されて、私たちの日々の生活と共鳴しつつ、生命となり、人生を紡ぐということになるのだと思いますが、その全体像を若者たちに理解して貰う必要があります。
抽象的になりましたが、これが高等教育の目的とするところなのではないかと思います。就職に役立つかどうかも大切ですが、人類の生存そのものについて、広い視野からの教育が行われているのかどうか、たまには、疑問を投げ掛けることも必要かもしれません。疑問を持つことから始めないと答には行き付かないのですから。
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力士の暴行報道が収まったと思ったら今度は神主の殺人事件、それも終わったら又々松居一代の離婚騒動、その間に選挙中には出なかった大増税。これでも怒らない国民って何でしょう。
投稿: 谷口 | 2017年12月16日 (土) 23時51分
若者ではないですが 視野を広げる⇒視野が狭い
といわれると耳が痛くなります笑
教育現場においては多種多様な方面から物事を捉えれるような発問の工夫も必要なのかもしれませんね。
様々な情報が飛び交う中 自分のニーズに合うものだけを選び、興味関心の無いことは削除されるのでしょうか?笑
そこへの疑問を持たないこと疑わないこと学ばないことも視野を狭くしているのかもしれません。
情報操作されていると何が本当なのかわからなくなりますが、正しい情報を見誤ることなく選ぶ能力もこれからは必要だと思います。
投稿: 和 | 2017年12月17日 (日) 00時58分
「谷口」様
コメント有り難う御座いました。
もっと多くの人に「危機感」を持って貰いたい、怒って欲しいと思います。そのためにも、日本がこんな状況になってしまうことを、1960年代に予言していた数学者の岡潔先生の言葉も参考になるかもしれません。5月に書いた「セックス・スポーツ・スクリーン」です。
http://kokoro2016.cocolog-nifty.com/blog/2017/05/post-6733.html
投稿: イライザ | 2017年12月17日 (日) 13時33分
「和」様
コメント有り難う御座いました。
マスコミ、特にテレビの情報は偏っていますが、インターネット上では多様かつ事実に基づいた報告や分析が手に入ります。
しかし、それが雪だるま式に増えて行くのは、事実であるかどうかが基準ではなく、多くの人がクリックしたかどうかが反映されるというシステムだからです。嘘でも本当でも多くの人が見ているサイトを見るだけでは真実には辿り着きません。
それに対抗するために役立つ方法の一つは「定点観測」です。例えば、早稲田大学の水島朝穂教授のホームページはお勧めです。他のサイトも随時、御紹介します。
http://www.asaho.com/jpn/index.html#this-week
投稿: イライザ | 2017年12月17日 (日) 13時43分