天国と地獄
――自分には甘く、他人には厳しい――
国連でのトランプ演説や安倍演説について言いたいことは沢山ありますが、韓国の文大統領演説(現地時間21日)や北朝鮮の外務大臣演説(同、22日)も併せて考える方がより客観的な分析ができると思いますので、それは少し先に延ばします。その準備として今回は、私たち自身が持つ「偏見」、「バイアス」を再確認しておきたいと思います。
私たちの多くは「死後の世界」に関心を持っているように思いますが、キリスト教やその他の宗教の信者にとって、天国に行くのか、それとも地獄に落ちるのかは信仰の根本に関わる事柄だと言って良いのではないでしょうか。この点について、アメリカの週刊誌『US News & World Report』が、1000人の人を対象に行った調査の結果を1997年3月に報告しています。
「死後に天国に行くであろうことが確実な人、あるいは恐らくそうなるであろう人は誰か?」という問に対する回答を集計したものです。天国に行けない人は地獄行きか、その中間にある煉獄に行くということらしいのですが、詳しい方に教えて頂ければ幸いです。
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href='https://jp.123rf.com/profile_ximagination'>ximagination / 123RF 写真素材</a>
さて、調査の方法ですが、人名を示して「Yes」か「No」かを答えて貰った結果だとのことですが、次のリストは、「この人は天国に行ける」と何パーセントの人が考えているのかを示しています。一番評価されたのはマザー・テレサですが、これには納得する人が多いと思います。
マザー・テレサ (79%) ――― 調査後の1997年9月に永眠
オプラ・ウィンフリー (66%) ――― テレビの人気番組の司会者
マイケル・ジョーダン (65%) ――― バスケットボール選手
コリン・パウエル (61%) ――― 統合参謀本部議長、後に国務長官
ダイアナ妃 (60%) ――― 調査後の8月に永眠
アル・ゴア (55%)
ヒラリー・クリントン (55%)
ビル・クリントン (52%) ――― 弾劾される前の評価
パット・ロバートソン (47%) ――― テレビ伝道士
ニュート・ギングリッチ (40%) ――― 下院議長
デニス・ロッドマン (28%) ――― バスケットボール選手
O.J. シンプソン (19%) ――― バスケットボール選手
実は、この調査ではもう一つ、大変興味深い結果が示されています。マザー・テレサの79%を大きく上回る87%の人が、「自分は天国に行く」と信じていたのです。別の言い方をすると、マザー・テレサより自分の方が天国に行ける確率が高いと思っている人がかなり多いということなのです。
大きく括ってしまうと、「自分には甘く、他人には厳しい」ということなのでしょうが、個人のレベルでの「自分」と「他人」だけではなく、「自国」と「他国」の関係や「自党」と「他党」、それに加えて「自社」と「他社」とか、「自校」と「他校」等、様々な組織やグループにも当てはまる傾向なのかも知れません。このことが、今私たちの直面している政治状況や、国際関係に何らかの影響を与えているのかも知れません。それを考えて見ることで、新たな光が見えれば素晴らしいのですが――。
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