いよいよ、2016原水禁学校が始まりました。10月26日が第一回の講義で、テーマは「原水禁運動の歴史に学ぶ」。講師は、原水禁の代表委員・元衆議院議員で、このブログでもお馴染みの金子哲夫さんです。
原水禁学校の開催予定ですが、今回も含めて全部で五回、講義とワークショップがあります。どの回でも、関心のある方は是非御参加下さい。似島のフィールドワーク以外は、費用は掛かりません。
[第2回] 11月19日 (土) 時間 : 9:20~15:10
テーマ : 「被爆体験をどう継承するか」**似島フィールドワーク
講師 : 宮崎 佳都夫さん (似島在住)
場所 : 9:20分に宇品港集合
参加費 : フェリー代、弁当代も含めて 1,000円
[第3回] 12月2日 (金) 時間 : 18:30~20:00
テーマ : 「世界の核被害者」
場所 : 自治労会館 大会議室
参加費 : 無料
[第4回] 2017年1月27日 (金) 時間 : 18:30~20:00
テーマ : 「核兵器廃絶と日本の役割」
場所 : 自治労会館 大会議室
参加費 : 無料
[第5回] 2017年2月17日 (金) 時間 : 18:30~20:00
講師 : 角田 政志さん (広島県平和フォーラム代表)
場所 : 自治労会館 大会議室
参加費 : 無料
さて、第一回の講義ですが、森瀧市郎先生の一番弟子とも言って良い金子哲夫さんが、森瀧先生の足跡を辿りつつ、広島の原水禁運動の出発点から基本理念、そしてこれまでの活動内容を分り易くしかも感動的に話してくれました。
そのさわりの部分は、これまでも、何回かこのブログでも触れられています。森瀧先生の活動の象徴とも言って良い「座り込み」については、「森瀧市郎先生と座り込み」 をお読み頂けると幸いです。
広島県原水禁の基本理念を簡単にまとめると、二つの等号で示すことができそうです。一つは、「被爆者の救済」 = 「核廃絶」です。森瀧先生の言葉にすると「被爆者の救済なくして核廃絶なし」そして「核廃絶なくして被爆者の救済なし」です。それはより大きな等号、「核なき世界」 = 「人類の生存」、森瀧先生の言葉では「核と人類は共存できない」です。その一部として、「軍事利用も平和利用も否定」という考え方になります。
森瀧先生の思想や人生を詳しく知りたい方には、森瀧先生の遺された『核と人類は共存できない』をお勧めします。
被爆者救済のため、1994年にはそれまで「原爆二法」と呼ばれた法律が一つにまとめられ「被爆者援護法」になりましたが、この法律には重大な欠陥があります。「戦争の結果、国民が犠牲を払うことになっても、それは全ての国民が等しく受忍しなくてはならない」と要約できる「受忍論」と呼ばれる考え方を元に、日本政府は国家が戦争の責任を取ることを否定してきているからです。この点については、「線香の一本でも」に込められた思いをお読み下さい。
しかしながら、かろうじて被爆者たちの声が国立の施設で認められているのが、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館です。地下一階から地下二階に降りるスロープの壁にはめ込まれている銘板の一つには次のような言葉が記されています。
ここに、原爆で亡くなった人々を心から追悼するとともに、誤った国策により犠牲となった多くの人々に思いを致しながら、その惨禍を二度と繰り返すことがないよう、後代に語り継ぎ、広く内外に伝え、一日も早く核兵器のない平和な世界を築くことを誓います。
しかし、この「誤った国策」という表現は、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館のホームページその他の場所から完全に削除されていて、この場所でしか見ることのできない言葉なのです。この点についても金子さんが「現地でしか見られない説明文」で熱く語っています。
金子講師の話にはまだまだ大切なポイントがあるのですが、それについては御本人も書かれるはずですので、ほんの一部を紹介させて頂きました。森瀧先生の思想や行動を継承している金子さんを通して、森瀧先生と広島県原水禁のこれまでについて、生きた歴史を学ぶことができました。原点に戻ることの大切さも改めて確認できました。次回からの講義には皆さんにもお出で頂ければ幸いです。
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