ウィラマントリーさんの10項目リスト
今、国連大学で開かれている「RfP 国際軍縮・安全保障常設委員会 特別会合」に参加しています。「RfP」というのは「Religions for Peace」の略で、昔は「世界宗教者平和会議」と言っていたのですが、この組織が世界的に広がったために、最近は英語表記が使われています。
長い名前の会議ですが、簡単に言ってしまうと、核兵器廃絶のために宗教はどのような役割を果たせるのかを論じ、具体的な行動につなげるための会議です。仏教、神道、キリスト教、イスラム教等様々な宗教のリーダーが集い、真剣な議論が続いています。「特別会合」と銘打っているのは、今年が、国際司法裁判所の勧告的意見が出されてから20周年にあたるためです。実は、この運動とは1970年以来お付き合いをしています。
宗教者に協力するために、世界各地から、軍縮や安全保障の専門家が来ているのですが、昨日、その一人からとっても「怖い話」を聞きました。すぐお伝えしたいのですが、まだ賞味期限が切れなければ、「同じお題で」の期間に合わせて8月7日以降に延ばしたいと思います。
この会議には、国際法の権威であり、元国際司法裁判所の判事、クリストファー・ウィラマントリー氏も出席予定だったのですが、体調が優れず、代理の若い国際法専門家が出席しています。でも、20年前には勧告的意見の中にある「核兵器は一般的には国際法違反」という文言は「全面的に違反」でなくてはならないという論陣を張ったことで有名です。残念なことに、彼の主張は核保有国そして日本の判事たちによって実現しませんでしたが、今でも国際法の立場から核兵器廃絶のために強力な発言を続けています。平和市長会議とのコラボも熱心に取り組んでくれました。
今回の会議でも、何かに付けウィラマントリーさんの発言やこれまでの実績が取り上げられているのですが、今日の会議では、彼が整理をして多くの人が賛成している「核兵器を廃絶しなくてはならない理由の10項目リスト」の紹介がありました。久し振りにこのリストに触れて、出席者一同、改めて大きな感動に包まれましたが、皆さんにも味わって頂きたいと思い、御紹介しておきます。
「核兵器が国際法違反であり、廃絶されなくてはならない10の理由」
① 戦争の当事国以外の国の戦争に関わらなくても良いという権利を侵す
② すべての生命・生物、生態系の存在そのものを危機に陥れ、生存権を侵す
③ 未来の世代の生存権を侵す
④ 人類生存の権利が、不当にも核兵器を所有する少数の人たちの手に握られてしまう
⑤ 戦争の勝者と敗者が戦争の後に共存する権利を奪う
⑥ 核兵器使用の結果がどうなるかは使ってみないと分らないので、「戦争」の概念が適用できない
⑦ 核兵器から自らを守る「自衛」の概念が適用できない
➇ 核を使う側にも悪影響を与える「ブーメラン効果」を避けられない
⑨ 「防衛」することは不可能
⑩ 広島・長崎以降、「軍事的価値」はなくなってしまった
不十分なメモしか取れなかったので、分り難いかも知れませんが、いずれかの機会に解説ができればと思います。
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