関ヶ原以来の日本国内の平和は、ペリーを初めとする欧米からの圧力で変ってゆきますが、その結果、江戸幕府は(18581年)安政5年に、アメリカ、イギリス、ロシア、オランダ、フランスの5か国と、安政五か国条約と呼ばれる不平等条約を結びます。「不平等」だったのには、三つの理由があります。
一つは、「領事裁判権」を認めたこと。本来は「無理やり認めさせられた」とでも書くべきなのですが、内容を分かり易くするため、感情的にならないように表現します。つまり、「治外法権」を認めたのです。二つ目に関税自主権がなかったこと。自分で関税を決められなかったということです。そして三つ目は、一方的な最恵国待遇を認めさせられたことです。
その後の外交努力により、1911年まで掛かりはしましたが、この不平等条約は改定されました。その過程を楽しくかつ正確に知るための20分の動画があります。私が説明するより是非この動画を見て頂きたいのですが、それは「NHKの高校講座 日本史 29回」です。URLも載せておきましょう。
http://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/nihonshi/archive/chapter029.html
文字化されたテキストは次のサイトで見られます。
http://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/nihonshi/archive/resume029.html
高橋英樹さんが「高橋歴史女学館」の館長という役柄で司会をしながら、不平等条約について学べます。あとは皆さんにお任せしてしまって楽しんで頂ければ良いのですが、この講座で強調しているのは、次の三つです。
つまり、条約改定が成功した三つの理由です。
①改定のための努力をしたこと
②立憲政治を確立し、近代国家として認められたこと
③議会の意向を尊重し、「民意」を表に出すことで、妥協をせずに済んだこと
NHKの会長や経営委員の発言からは想像できないような内容ですが、「高校講座」と銘打ってあるからには、個人的な歴史観ではなく、客観性のある事実が盛り込まれているからでしょう。
そして、明治日本だけではなくその後の日本にとっても最重要課題とも言える不平等条約の改定が、軍事力を背景にしたのではなく、立憲政治の確立と民意の反映によって成し遂げられた事実を謙虚に学びましょう。
にもかかわらず、これだけ平和が続いている今の日本で、立憲政治を止めて、民意は無視する政権が多数を取り続けていることが、限りなく危うく見えるのは、NHKの高校講座に毒されてしまったせいでしょうか。
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